QC FIELD NOTE / EVIDENCE TO PROPOSAL / 2026

提案の前に、
出典を置く。

公的データを、
飾りで終わらせない。

ジャパン・ダッシュボード等の公開情報から、自治体の現在地を確かめる。そこから言えることだけを提案へ使い、根拠は最後の付録まで残す。

特定自治体の評価や実績を示す記事ではありません。訪問前提案をつくるための公開用・実務設計メモです。

00 / WHY

数字がある。
だから正しい、ではない。

同じ数字でも、年度・単位・分母・地域粒度が違えば意味は変わる。AIに探させるほど、採用する前のQCと、人が説明できる出典管理が重要になる。

01 / CLAIM CONTROL

資料の文章を、4つに分ける。

01

事実

確認できる数字・制度・出来事。出典と時点を必ず添える。

02

比較

全国・都道府県・類似自治体など、比べる相手と条件をそろえる。

03

仮説

なぜそう見えるか。事実と混ぜず、訪問時の確認事項に変える。

04

提案

数字だけで決めず、自治体の事情を聞いたうえで選べる案として示す。

QCの最初の仕事は、正しそうな一文を作ることではない。事実と仮説の境界線を引くこと。

02 / SOURCE CARD

データには、名札をつける。

SOURCE CARDJP-MUNI-0001
データ名
何を見たか
公開主体
誰が公表したか
更新時点
いつの状態か
取得方法
CSV / API / 公開画面など
指標定義
単位・分母・集計条件
対象範囲
自治体・都道府県・全国
利用上の注意
欠損・速報値・比較不能条件

画面を見た、で終わらせない。

公開ダッシュボードは、関連指標を見つける入口として便利。ただし再取得・更新・定義確認ができる場合は、公式CSV、API、統計表、データカタログを根拠の本体にする。

  • URLだけでなく、公開主体と更新日を残す
  • 値だけでなく、単位と分母を残す
  • 画面の見た目ではなく、再取得できる形を優先する
  • 取得できない情報は、無理に自動収集しない

03 / WORKFLOW

主張から付録まで、7段階。

  1. 01

    提案文を分解

    資料の文章から、課題・主張・施策候補を抜き出す。

  2. 02

    関連指標を探す

    主張を支えそうな人口・産業・観光・財政などの指標候補を出す。

  3. 03

    公式データへ戻る

    ダッシュボード表示だけで終わらせず、取得可能なら公式CSVや原資料を優先する。

  4. 04

    条件をそろえる

    同じ年度・単位・地域粒度で比較できるかを確認する。

  5. 05

    根拠文をつくる

    数字、比較対象、時点を一文にし、推測は別の文へ分ける。

  6. 06

    提案へ接続

    根拠から直接言える範囲だけを使い、選択肢と確認質問をつくる。

  7. 07

    付録へ保存

    使った指標と出典カードを、提案資料の最後へ自動でまとめる。

04 / QUALITY GATE

採用・要確認・不採用を、先に決める。

GREEN

そのまま候補へ

公開主体・更新日・定義・比較条件が確認でき、提案文と直接つながる。

YELLOW

注記して人が確認

関連はあるが、速報値・欠損・粒度違いなどの注意点が残る。

RED

資料には使わない

出典不明、更新時点不明、定義違い、または主張との関係が説明できない。

AIは候補を増やす。採用判定と説明責任は、人が持つ。

05 / APPENDIX

最後のページが、次の確認を速くする。

APPENDIX / DATA EVIDENCE提案根拠一覧更新日:提案書の生成時に記録
主張ID使った指標比較条件出典QC
C-01指標名・値・年度比較対象・単位公開主体・URLGREEN
C-02指標名・値・年度比較対象・単位公開主体・URLYELLOW

提案本文には読みやすい要点を置き、付録には「あとから確かめられる情報」を置く。差し替え時も、どの主張がどのデータに依存しているか追跡できる。

06 / AUTOMATION BOUNDARY

自動化する場所。
止める場所。

AUTO

機械に任せる

  • 提案文から検索語を作る
  • 関連指標の候補を並べる
  • 出典カードを生成する
  • 付録の形式へ整える
HUMAN

人が決める

  • 自治体の事情と合うか
  • 比較が公平か
  • 言い切ってよい範囲か
  • 訪問時に何を確認するか
訪問前のQCチェックリストを開く
  1. 自治体名・年度・地域粒度は合っているか
  2. 数字の単位・分母・定義を説明できるか
  3. 比較対象を選んだ理由を説明できるか
  4. 事実と仮説が別の文章になっているか
  5. 施策は一案に固定せず、確認質問を添えたか
  6. 出典カードと付録が最新状態か
  7. 担当者が最終確認したか

FIELD EDITOR'S NOTE

根拠が残れば、
提案は直せる。

初回訪問の仮説が外れても、出典と判断の跡があれば修正は速い。QCは、間違えない仕組みだけではなく、正しく直せる仕組みでもある。

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